青年海外協力隊神奈川県OB会のスタッフ日記です


by kocv
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最後に、毎日新聞に掲載された藤村さんメッセージをご紹介いたします。
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11-3 ブータン SE 光田大輔
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by kocv | 2011-11-29 13:07
研究室の後はアトリエに入り、藤村靖之さんのお話を聞きました。

藤村さんは、自身のことを発明家と呼んでいました。31歳との時に一念発起し、この道を歩むようになったそうです。
藤村さんは、「発明家とは、心の奥にあるものに形を与える人とのことを言う」と話されていました。また全てを1から作るのではなく、既にある技術(基礎研究)を組み合わせることで、新しいもの(技術)を生み出すのが発明であるとも話されていました。

藤村さんは、ここ1世紀ほどの私たちの世界は、エネルギーの奪いあいの歴史であったと話されていました。第二次大戦しかり、現在の中近東しかり。エネルギーに依存しすぎる社会は危険であると。

そんなエネルギーを追い求める社会(生活)ではなく、お金がなくても不幸せを感じない、お金がなくても豊かさが保たれる、そんな生活を実現したいと話されていました。それが実現出来れば、多くの人に勇気を与えることができると。そんな想いのこもった藤村さんの著書「月3万円ビジネス」が、今とても売れているそうです。

藤村さんは、何年か前(正確な数値は忘れてしまいました・・・)にこの地に移り、非電化工房を創設しました。ここには数人のお弟子さんがいるのですが、従業員や生徒ではなく、弟子と言う形にしたのは、一生懸命働く(さぼらない)からとのことでした。
就業(従業員)であればさぼり、また授業(生徒)であれば眠る可能性がありますが、修行(弟子)だとさぼらず一生懸命働くと。そんなお弟子さんの力もあって、このような素晴らしいアトリエが出来たのでしょう。
なおここの修行の到達点は、共生社会の中で自立できる力が養うことを目的にしています。

藤村さんは、様々なプロジェクトを抱えていて、新しい文化発祥の地を担う非電化カフェの創設もその一つでした。しかし先の震災(原発事故)のために他に優先事項が生まれ、非電化カフェの着手が頓座しているそうです。

那須は、国の指定では低濃度汚染地域に指定されていますが、福島県ではないので除染に関しては公的資金が出ないとのこと。そこで40年以上も前から原発反対を唱えその活動を行っている藤村さんが中心となり、700人の住民プロジェクトを組織し、様々な放射能対策を行っています。
放射能に関する勉強会もその一つで、勉強会を修了すると放射能の測定講習会に参加することができ、既に1000人の方が測定講習会を受けられたそうです。

そしてその方々が那須町の放射線量を測定したところ、なんと町の99%が要対策地域、3%が緊急対策地域という結果になりました。その対策が済むまでは、出来れば子供達はどこか安全な場所に避難しているのが望ましいとのことでした。

そんなこんなで非電化カフェの着手が遅れていますが、カフェのモデルは、世界で一番貧しい家と言われるジンバブエの家をモデルにと考えているそうです。その家の写真を見せて頂きましたが、確かに作りは貧しいのかもしれませんが、人の温かみを感じる素敵な空間に感じました。
そのようなカフェは、今の寂しい社会に変容をもたらす力になるかもしれませんね。

11-3 ブータン SE 光田大輔
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by kocv | 2011-11-29 13:06
ストローベイルハウス、籾殻ハウスの後は、バイオトイレの見学に行きました。
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まだ建設中とのことでしたが、排泄された糞尿は堆肥になるとのことです。
食べたものが肥料になり、それがまた私たちの食べ物になるのですから、まさしく循環社会と言えるのではないでしょうか。

バイオトイレの後は、研究室を案内して頂きました。
研究室では非電化製品の開発を行っているのですが、これまでに開発された様々な発明品も陳列されていました。その中で説明いただいたのが簡易水殺菌器とドライフード製造機です(写真はドライフード製造器)
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両者とも同じ原理で機能します。写真のように反射板を放物線状に形成し、その中央に水の入ったペットボトルをおけば簡易的な水の殺菌器になり(途上国では重宝されます)、金属の円筒を設置すればドライフード製造器になります。
エネルギーは太陽光で、反射板に当たった太陽光が円筒に集中し、円筒形の金属の中は100度以上まで熱せられるそうです。

11-3 ブータン SE 光田大輔
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by kocv | 2011-11-29 13:04
非電化冷蔵庫の後は、ストローベイルハウスと籾殻ハウスを案内頂きました(上の写真がストローベイルハウス、下の写真が籾殻ハウス)。
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ストローベイルハウスは稲藁をブロックに、籾殻ハウスは籾殻をブロックにして作った小屋です(上の写真がストロベリーハウスの構造図、下の写真が籾殻ハウスの構造図)。
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構造図を見ていただければ分かるとおり、太陽光や自然対流を用いて室内の照明、温度、湿度を調整しています。冬場で必要の際は蒔ストーブを用いますが、間伐材で不要になった木材を使うので、それほど環境に負荷はかかりません。また強度、防水もしっかりしており、勿論雨漏れの心配もありません。

非常に工夫が見られると思った箇所は、換気口です。これは温度に応じて自動開閉するのですが、換気口に接続されているナイロンの糸が、温度に応じて伸び縮みすることによって開閉するのです。

この小屋を作るのにかかる費用は材料代が約30万円、また素人4人の大工仕事で完成までに約3ヶ月かかったそうです。

11-3 ブータン SE 光田大輔
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by kocv | 2011-11-29 13:02
関東ブロック評議会の2日目は、那須町にある、非電化工房の見学に行ってきました。非電化工房とは、文字通り電気や石油等の有限資源を使用せず、太陽光等の自然エネルギーを使用した人にも環境にも優しい製品(暮らし)を、研究・開発・販売している施設(研究機関)です。日本大学客員教授 で、環境に優しい様々な発明をなさった藤村靖之氏が運営されています。なお藤村さんは、その功績が認められ、科学技術庁長官賞や発明功労賞等を受賞されています。

施設に入ると、藤村さんが開発された様々な発明品の紹介をして下さいました。
紹介(ガイド)をして下さったのは、藤村さんのご子息のケンスケさん。ケンスケさんは、米国ミシガン大学修士課程修了後、アメリカのゼネラル・エレクトリック社に入社されたのですが、お父様の考えに共鳴し、日本に戻り手伝いをすることになりました。

まず始めに紹介されたのが非電化冷蔵庫。電気を全く使わず、放射冷却の仕組みを利用することで機能する、全く動力を必要としない冷蔵庫です。
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放射冷却とは、物体の表面から赤外線が放射(輻射)されることで、その物体の温度が下がることを言います。一般的には気象において見られ、晴れて風のない夜などに、地表面から熱が大気中に奪われ冷える現象を言います。
非電化冷蔵庫において、どのように放射冷却を利用しているかは、こちらをご覧ください。

上の写真は本格的な非電化冷蔵庫ですが、家庭でもホームセンター等で断熱材(発泡スチロール)、赤外線を放射するための黒色のトタン板、赤外線を透過させるためのシート(ポリエチレンフィルム)等を買ってきて(予算1万円くらい)、簡単につくることができます。
設置する場所の気象条件にもよるのですが、那須にある上の写真の冷蔵庫(那須)は、真夏でも庫内を10度くらいの温度に保つことができます。モンゴルのように気象条件が非常に良いところでは、庫内を4度に保つことができるそうです。

これなら十分に実用に耐えるので、もし設置スペースの都合がつくのでしたら(また冷蔵庫内の物資の盗難予防も必要ですが)、利用するのも良いかもしれませんね。

11-3 ブータン SE 光田大輔
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by kocv | 2011-11-29 13:00
2011年11月19日~20日の2日間に亘り、関東ブロック評議会が開催されました。関東ブロック評議会は、関東圏にある協力隊OB会が、今年度の活動実績や今後の活動の方向性について話し合う会議体で、今年は栃木県OB回が幹事となり、那須にあるホテルエピナール那須で行われました。KOCVからは、私を含め5人のOB/OGが参加しました(畦地祟敬、吉永加那、小島海治、高野忠裕、光田大輔)。
余談ですが、会場となったホテルエピナール那須は、全館空調のため暖房の調節ができなく夜暑くて寝苦しかったのを除き、温泉やプール等の設備、食事、サービス、いずれもとても良いホテルでした。

評議会のプログラムは、初日は各県OB会の活動報告、JICA(国際協力機構)による各種報告、JOCA(青年海外協力協会)による各種報告、そして世界的な活躍をしたOB隊員による講和があり、翌日は非電化工房に見学に行きました。

各県の発表、JICA・JOCAの発表内容については後ほど報告することとし、まず世界的な活躍をしたOB隊員・半田好男氏の講話、及び非電化工房については記述したいと思います。

講話の内容の前に、半田氏の経歴を簡単に以下に示します。

・1962年 栃木県に生まれる
・1978年 高校時代 山岳部に所属。インターハイ優秀校、宮崎国体 総合2位
・1991年 青年海外協力隊の理数科隊員としてネパールに赴任
・1993年 協力隊修了後、ネパールでNGO「ディーヨ・フォーラム」を組織。ネパール支援の活動開始
・1995年 ネパールにおいて村人の経済的自立を目指した縫製教室を開始
・1998年 日本青年会議所より「TOYP大賞(衆議院議長奨励賞)」及び「グランプリ受賞」
※TOYPとは、The Outstanding Young Personsの頭文字で、「傑出した若者たち」の意味。TOYP大賞とは、国際交流・医療・福祉・環境・まちづくり・科学等の分野で、将来性ある傑出した若者たちを選び、10名を選考し表彰する制度。10名の中から1名のグランプリ賞を選ぶ。過去、宇宙飛行士の向井千秋さん、参議院議員の橋本聖子さんらが受賞しています

・1999年 世界青年会議所より「TOYP大賞受賞(Contribution to children, world peace and/or human right)
・2010 ネパールの理科教師のための研修を新理科教育フォーラムのメンバーと実施
(現在に至る)

上記略歴にも書きましたが、半田氏は理数科教師として1991年に協力隊員としてネパールに赴任しました。当時ではめずらしい現職参加での赴任でしたが、その動機は「(自分の持っている技術を伝えることで)喜んでくれる人に出会える」ということでした。隊員修了後もNPO法人をつくり、ネパールの支援に尽力されてきました。

ネパールの開発目標の一つに教育の充実がありますが、当時はまだまだ学校に来る子供たちの数は少ない状況でした。そこで半田氏は、まず子供たちが学校に通うようになるための活動をはじめました。
但し、子供たちが学校に通うようになると過疎化が進むことが分かり、それを防ぐために農業トレーニングも行うようになりました。
また学年が上がるにつれて学校に残る生徒が少なくなる問題があり、特に2年生から1年生にあがる時には、生徒の数は半分になってしまいました。これは即ち子供たちが学びの機会を失われることに他なりません。

それを解決する施策の一つとして、半田氏は識字教室を開きました。すると子供たちが明るくなり、声が大きくなり、人が変わることに気づきました。それをきっかけとして、新しいことをやってみようという動きが出てきて、(日本人講師による)職業訓練が開始されるに至りました。

余談ですが、人に何かを伝える時は、グラフ等を用い視覚的に訴えるのが分かりやすいと私たちの感覚では思いますが、グラフの場合はそれを見る訓練を受けていないと、逆に理解が難しくなるそうです。実際にネパールでもそうだったと半田氏は話されていました。

何かをなす時、女性の視点が大切であると半田氏は話されています。男性が何年もかけても分からないことが、女性では一瞬のうちに分かってしまうことがあると。
そのように(社会)活動において女性の参画は大切なのですが、それを担うための女性の就学率は低く、特に学年が上がるにつれて減少するようになります。そこで女性だけの学校(短期大学)や女性が通いやすい場所に学校を建設したりと様々な工夫をすることで、女性の就学率が増えてきそうです。
半田氏の機転の利いた、そして粘り強い活動が身を結んだのだと思います。

半田氏は、出来ることを出来る範囲で出来る時に行うのが大切で、それが継続の秘結だとも話されていました。
当初はネパール人の経済的自立を目指し、5年で活動をやめようと思っていたら、気が付けば20年も経ってしまったそうです。

そんな風にして時を重ね継続し続けると、やがてそれは実を結び、必ず成果が表れるのだいうことを、お話を聞いて実感いたしました。

11-3 ブータン SE 光田大輔
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by kocv | 2011-11-29 12:55

フィリピンは若い

今月初めのフィリピンセブ島への出張は4回目になった。改めて気づくのは、街中を歩いても、工場の中でも若い人が多いということ。日本はどこへ言っても老人の姿を目にすることが多い。平均寿命が違うということなのだろうが、大きな違いである。
日本社会は介護の問題がますます大きくなっていくと思われる。本来は生涯現役で暮らすのが理想のはず、何かの本で読んだが野生に暮らすキリンは生涯現役という、キリンだけでなく野生動物はほとんどが生涯現役だと思う。
また、フィリピンでは、どことなくみんなの生活に余裕を感じることである。みんなの暮らし方を見ていると、家は簡単で雨を防ぐ程度のつくり、食事は米が大好きといい3度の食事は必ず米を食べる、通勤は乗合自動車が一般的、服は常夏ゆえ簡単そのものである。
一方、日本は経済的には豊かであるはずなのに、何かが間違っているような気がする。...

    H7/3 コスタリカ   西山 英治
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by kocv | 2011-11-28 12:39